バンテスト魔法書の保持者
ピリピリとした空気の中、それ以上にピリピリとしたレイカ先生が来た。


「なぜ止めない!?」


レイカ先生はオーガ先生の胸ぐらを掴んで詰め寄る。


「これはこれで面白そうだし、いいんじゃないか、と」


「お前はまた‥‥‥‥今は教師だろうが!」


ガンッ!


鉄拳をオーガ先生の頭にに振り下ろしたレイカ先生。


それからリューラの方を向いた。


「リューラ、受ける必要はないぞ。というか、
受けるな」


「‥‥‥‥」


一瞬だけレイカ先生の見、またリルと向き合うリューラ。


「あら、別に受けなくてもいいのよ?」


挑発するような言葉。


リューラは胸ポケットから学生証を取り出し、
リルの方に向けた。


「Fクラス・200位 リューラ。受けます」


『受けます』


承認の言葉に学生証の魔法陣が反応。


2人を中心に結界が構築されていく。


‥‥‥‥FとSの対決。


リューラの実力は、1度だけ見た。


しかし、それがアルテ家のリルに通用するかどうか‥‥‥‥


「~~~~っなぜ受けるんだっ!」


レイカ先生が拳を握りしめ、何かを堪えるように呟いた。


「まぁまぁいいじゃないですかぁ」


「?」


突然、そう言って現れたのはFクラスの風紀委員。


ペアのリオウは、黙って魔法陣の中の2人を見ている。
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