バンテスト魔法書の保持者
白い髪に黒の瞳。
少し驚いた顔をして私を見ている。
私、今、オシレット先輩を何て呼んだ?
誰と間違えた?
オシレット先輩の魔力が、懐かしいって‥‥‥
「リューラ、落ち着け」
「あ、」
優しい目のリオウと目が合う。
また、助けてもらっちゃった。
「リオウ、ペンダント、ありがと」
「いいんだ‥‥‥立てるか?」
「ん」
リオウの腕から降り、そっと地面に立つ。
シンルスが心配そうに足に絡みついてきた。
「クゥーン」
「シンルス、大丈夫、だった?」
「ウォー」
「(撫で撫で)」
「キューン」
シンルスの頭を撫でると、嬉しそうにすり寄ってきてくれる。
可愛い‥‥‥
シンルスは私が元気なのに安心したのか、姿を消した。
「さて、子猫ちゃん」
「?」
オシレット先輩に目を戻す。
その表情は満面の笑みで、とっても楽しそう。
‥‥‥‥嫌な予感がする。
「試合は僕が勝ったわけだけど、勝利報酬、覚えてるよね?」
‥‥‥‥‥‥‥‥忘れてた。
かんっぜんに忘れてた。
少し驚いた顔をして私を見ている。
私、今、オシレット先輩を何て呼んだ?
誰と間違えた?
オシレット先輩の魔力が、懐かしいって‥‥‥
「リューラ、落ち着け」
「あ、」
優しい目のリオウと目が合う。
また、助けてもらっちゃった。
「リオウ、ペンダント、ありがと」
「いいんだ‥‥‥立てるか?」
「ん」
リオウの腕から降り、そっと地面に立つ。
シンルスが心配そうに足に絡みついてきた。
「クゥーン」
「シンルス、大丈夫、だった?」
「ウォー」
「(撫で撫で)」
「キューン」
シンルスの頭を撫でると、嬉しそうにすり寄ってきてくれる。
可愛い‥‥‥
シンルスは私が元気なのに安心したのか、姿を消した。
「さて、子猫ちゃん」
「?」
オシレット先輩に目を戻す。
その表情は満面の笑みで、とっても楽しそう。
‥‥‥‥嫌な予感がする。
「試合は僕が勝ったわけだけど、勝利報酬、覚えてるよね?」
‥‥‥‥‥‥‥‥忘れてた。
かんっぜんに忘れてた。