バンテスト魔法書の保持者
彼がいない。
いつも、ファーザーに寄り添っていた。
気高く、そして優しい、誇り高き白き獣。
「ルクス‥‥‥」
気配がしない。
彼はどこへ行ったの?
「‥‥‥行かなきゃ」
彼を探さなきゃ。
森にいないなら、外にいるはずだ。
走らなきゃ。
止まっちゃダメって、言われてたのに‥‥‥
「おい!子供がいるぞ!」
「!」
不意に声のした方を振り向くと、鉄の鎧に身に纏った人達と目があった。
「この森にいる者は全て捕らえろ!」
たくさん、こっちにやって来る。
囲まれている。
「っ、邪魔しないで!!」
両手に2本の光の剣を想像(創造)する。
やって来る1人の人の鎧の間。
頭と、胴体の間‥‥‥
そこに剣を射し込んで斬りつけた。
「ぐぁぁ!」
「っ」
嫌な感触だった。
鼻につく血の匂いも、目の前の赤も。
切り裂く瞬間の感覚も。
でも、行かなきゃ。
止まってなんかいられない!
「ああぁぁぁぁあ!!」
「なん、この‥‥‥」
「ぐぁあ!」
いつも、ファーザーに寄り添っていた。
気高く、そして優しい、誇り高き白き獣。
「ルクス‥‥‥」
気配がしない。
彼はどこへ行ったの?
「‥‥‥行かなきゃ」
彼を探さなきゃ。
森にいないなら、外にいるはずだ。
走らなきゃ。
止まっちゃダメって、言われてたのに‥‥‥
「おい!子供がいるぞ!」
「!」
不意に声のした方を振り向くと、鉄の鎧に身に纏った人達と目があった。
「この森にいる者は全て捕らえろ!」
たくさん、こっちにやって来る。
囲まれている。
「っ、邪魔しないで!!」
両手に2本の光の剣を想像(創造)する。
やって来る1人の人の鎧の間。
頭と、胴体の間‥‥‥
そこに剣を射し込んで斬りつけた。
「ぐぁぁ!」
「っ」
嫌な感触だった。
鼻につく血の匂いも、目の前の赤も。
切り裂く瞬間の感覚も。
でも、行かなきゃ。
止まってなんかいられない!
「ああぁぁぁぁあ!!」
「なん、この‥‥‥」
「ぐぁあ!」