バンテスト魔法書の保持者
レイトとユカナ先輩がリューラに助け舟をだした。


仕方ない、ものでつるか。


「リューラ」


「いかない」


「スイーツ、いらないのか?」


俺の言葉に、表情が動いた。


本当に甘いものには目がないな。


「スイーツ‥‥‥」


「最高級の食材を使用しているぞ」


「‥‥‥‥‥‥行く」


リューラはスイーツの誘惑に負けた。


これで少しは面白くなるな。


それに、また暴走されたら堪らない。


俺がリューラを守る。





『俺が君を守る。何があっても、必ず』

『私、守られるのいや。私が、守る』

『それでも、俺は君を守る』

『‥‥‥‥勝手にすれば』





幼い頃に心に誓った思いは、今でも忘れない。


こいつだけは何を犠牲にしても守る。


例え、それがどんなに困難なことでも。


お前は守られているだけでいい。


もう二度と傷付いて欲しくない。


こいつ以外、何もいらない。





少年は思う。


ただ、大切な少女を守りたいと。


他の誰からも好意を向けられても嬉しくない。


ただ、この少女に求められたいと。


その思いは、白く無垢なものではない。


どこまでも純粋で黒かった。


            リオウside end
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