バンテスト魔法書の保持者
その目は、力強くて真っ直ぐだ。


「私は別にいいけど‥‥‥というか、むしろ私もしたいし。ルシータとリューラは?」


「いいと思ういます。賛成で~す」


「(コクリ)」


「本当に!?ありがとう!」


パァと花が咲くように笑ったルリ。


ほんわかとした空気が流れていると、ランナは何か思いついたように話した。


「あ、せっかくだし、2人1組でやらない?いきなりだけど、お互いを知るチャンスだし」


「ん~私はいきなりはちょっと‥‥‥ルリさんとリューラさんはいかがですか?」


「私は‥‥‥チーム組みたい、かな」


「いきなり、無理。事故になる確率、高い」


はっきりと真っ二つにわれた意見。


辺りはまだザワザワしているのに、シーンとここだけ静かになっている。


「リューラの意見は最もだし、今日はタッグ組むのやめようっか。ルリ、いい?」


一番最初に口を開いたのはランナだった。


「うん、いいよ。じゃあ、誰と誰が戦う?」


ルリが聞くと、またシーンと静まり返った。


そして、次に口を開いたのはルシータだった。


「私、リューラちゃんとしたいかなぁ」


いきなり指名された。


正直めんどくさい‥‥‥


だけど、ルシータの目は本気で真剣。


何か目が光ってる気もする。


‥‥‥‥新しい武器試したいしいっか。


「ん、いいよ」


OKを出すと、ルシータの目が輝いた。


ランナが手をあげて、先生を呼ぶ。


「レイカ先生、審判お願いします!」
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