バンテスト魔法書の保持者
試合はコロシアムか教師にフィールドを作ってもらうかしないといけない。


「さっそくか。うむ、わかった」


「ルシータとリューラがやります」


「承知した」


レイカ先生が手を挙げると、私とルシータの足元に魔法陣が現れる。


魔法陣は徐々に大きくなっていき、ある一定の大きさで止まった。


けっして大きくはないが、まぁまぁやりやすい大きさ。


魔法陣は結界としての効果を発揮し、結界の外側にはわらわらと生徒が集まってきた。


「ルールは魔法装備、魔法ありの試合。審判は私が行う。両者構え‥‥‥‥」


双剣を構えて、真っ直ぐルシータを見る。


「‥‥‥‥はじめ!!」


レイカ先生のや合図で私は床を蹴った。


ルシータは弓を引き、矢を放った。


*********************


リューラが試合をしている。


隣にいるラメルが声をかけてきた。


「リオウはどっちが勝つと思う?」


「さぁ?ライドはどう思う?」


俺はラメルからの質問をはぐらかし、ライドに声をかけた。


ライドは何かを考えているよう。


「え?俺か?ん~俺は‥‥‥」


そしてまた何かを考え始めるライド。


そんなライドに、今度はラメルが声をかける。


「ライド、どうしたの?」


「いや、今試合してる女、弓使ってる方なんだけど、どっかで見たことある気が‥‥‥」


「それって、新聞とかで?あの子、Fクラスの子よ?間違いじゃない?」


ラメルはそう言うが、ライドは考えている。


「うーん、でも‥‥‥あ!!」


そして、思い出したようだ。
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