バンテスト魔法書の保持者
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1日が始まる。
最近、私は学校ではほとんどルシータとランナとルリと一緒に行動している。
放課後も一緒に過ごすことが増えた。
もちろん、単独行動のときもあるけど。
「ルリ、おはよう」
「あ、ランナちゃん、ルシータちゃん、リューラちゃん、おはよう!」
ルリとは寮の部屋が違うから、教室で会うことがほとんど。
「今日は皆、教室に来るの早いわね」
「そりゃそうでしょう。今日は1限から使い魔召喚の説明なんですからぁ」
「私は魔術装備の練習の方が楽しみかな」
「ルリって見た目に似合わず実技派なの?」
「え、違うよ!ただ、学園の中では勝手に魔術装備使うのは違反だから‥‥‥」
「ハンラルト学園は、魔法に関しての校則が厳しすぎますからねぇ。リューラさんはどう思いますか?」
「結界、ウザイ」
「あら、直球ね。確かに、リューラは魔力に関して敏感らしいからウザイわねよ」
学園には無数の結界が張られている。
例えば、魔物や侵入者を入れないための結界
転移などの一定の魔法を妨害する結界
他にもいろいろあるせいで、少し窮屈に感じることがある。
まぁウザく感じるのは、結界が強力なのを意味してるんだけど。
キーンコーンカーンコーン
「お前ら、さっさと席につけ」
チャイムと共に現れたラベル先生。
その隣には見知らぬ女性がいた。
黄色のショートカットにオレンジの瞳。
長身でどこか気の強そうな人だ。
ラベル先生は生徒が全員席に着いたことで話始めた。
「この人はミランダ・シャルネス先生。ここの副担任で使い魔の授業を担当している」