バンテスト魔法書の保持者
使い魔については、全部ルクスに教えてもらったし。


今日も収穫はなさそう、か。


「おい、リューラ」


「?」


「話し聞いてるか?これは使い魔召喚するための最低条件だぞ。1ヶ月後の試験で私のテストに受からなかったら、使い魔を召喚する許可は下りないぞ」


あ、そんなルールがあったのか。


知らなかった。


でも、知ってることばっかだしな。


正直言って今日は眠いし‥‥‥


「よし、じゃあ今から言う私の質問に答えてみろ」


「?」


「いいか?」


「‥‥‥‥わかりました」


なんか目をつけられちゃったな。


この学園に来て問題しか起こしてないからか。


「使い魔召喚で現れた者とは、どうやって契約を交わす?」


‥‥‥いや、それまだ教えてないだろ。


まぁいいか。


「魔法陣を描いてその上に乗る。そしてお互いのどこかに口付けをする」


「その契約するときの条件は?」


「お互いに本心から承諾をしていること」


「もしも承諾していなかったら?」


「魔法陣が消え去り、使い魔になる方は元いた場所に強制送還される」


「使い魔はどんな条件の者が現れる?」


「魔力の質や属性が似ている者」


「一族で契約している使い魔なら、質や属性が違っていても契約は可能か?」


「不可能」


「契約を解除したい場合は?」


「契約した時の魔法陣を再度描き、その魔法陣の真ん中に線を入れて真っ二つにする」


「よし、いいだろう。よく勉強してるな」
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