バンテスト魔法書の保持者
新たな仲間
あれから1ヶ月以上が過ぎ、使い魔召喚をする日が訪れた。
テストは1年全員合格。
50点の内30点以上の点数を全員がとることができたということ。
全員、今日の日に参加する資格を得た。
私は満点だったからひとまず安心。
今日の1年生の授業は、使い魔召喚のみ。
本来の授業が終わる時間まで、残り時間は使い魔との交流を深める時間になるそう。
因みに上級生は全員休みだそうだ。
‥‥‥‥羨ましい。
使い魔召喚を行う場所はコロシアム。
この学園には5つのコロシアムがあり、1つのコロシアムに40の生徒が召喚を行う。
第1コロシアム1~20位と
181~200位の生徒
第2コロシアム21~40位と
161~180位の生徒
第3コロシアム41~60位と
141~160位の生徒
第4コロシアム61~80位と
121~140位の生徒
第5コロシアム81~120の生徒
トップ20とワースト20、か。
この学園、低いランクほど高いランクとの交流が多いような?
いや、Aクラスの方がSクラスとの交流が大きいか。
コロシアムにつくと、既に半分が揃っている。
あ、リオウがいる。
何か‥‥‥不機嫌?
ピリヒリとしたオーラがあり、なぜか近づきにくい。
そのせいか、生徒の人達はリオウの方を見ているが近づいていない。
私はそれを無視し、リオウの隣に行ってそのまま並んだ。
「リューラか」
「?」
どうしたの?という真意を込めて首を傾げる。
そんな私を見たリオウは、私の頭に手を乗せて言った。
「いや、少し疲れが溜まっているだけだ」