sugar



考えてる間に、隣のイケメンの番になった。

『俺は片岡春樹(カタオカ ハルキ)です。趣味はサッカーをすること。よろしく!』

かたおか・・・はるき。聞いたことがある名前だ。春斗・・・はるき・・・はる・・・はる?!

「もしかして春くん?!」

『正解♪やっと思い出したか。』

にこっと笑う。その笑顔を見ると、やっぱり春くんなんだ、と思った。

「もう!いきなり話しかけられてびっくりしたんだから。」

『悪い悪い。沙羅なら覚えてると思って。』

こういうときに頭をかく癖も、そのままのようだ。背とかは変わってたけど、性格とか癖とかは変わってないみたいだ。

「だって幼稚園のときのことだよ?覚えてるほうがすごいよ。」

『よく遊んでたんだけどなー。ま、思い出してくれて嬉しいよ。』

そう。あたしと春くんは幼稚園のとき仲が良かった。小学校へ上がると同時に春くんは引っ越していったのだ。

理由は、お母さんが亡くなったから。お父さんの実家に引っ越した、と聞いていた。


< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop