sugar
One 入学式
沙羅side
紺色のブレザーに、きらっと光るエンブレム。赤地に緑のチェック柄のスカートは、少し短めにした。
今日からあたしも女子高生!
「今まで髪の毛のばしてて良かったー♪」
胸まである、きれいにそろえた髪の毛を、クルクルって巻いた。世間でいう、ゆる巻きっていうのに挑戦してみた。
「結構上手にできたかも♪」
『沙羅ー。ご飯できたわよー?』
1階からお母さんが呼んでいる。
「はーい!今いくー。」
あたしは鏡をだして、最終チェックをした。
「まつげよーし、お肌よーし、髪形よーし。OK!」
1階におりると、朝ごはんが出来上がってた。トーストに目玉焼きにサラダ。そして牛乳。あたしの大好きな洋食。
そして、空くんがいた。
本名は水瀬空(ミナセ ソラ)。幼馴染みで、あたしより2つ年上。違う学校だけど親同士が仲いいせいか、よく家に来たり、あたしも家に遊びに行ったりしてる。
『おはよ、沙羅。』
「おはよー。ね、制服似あう?」
『似合う似合う(笑)。今日駅まで一緒に行く?』
「え、いいの?」
『おう。早くご飯食べなよ。』
「うん!」