sugar



あのイケメンが入ってきた・・・ところまでは良かった。そのうしろには、違うクラスの女子が群がっていた。

「うそ。同じクラス?」

最悪だった。あたしの薔薇色の高校生活は、いじめられて終わるんだろうか。



『こら!もうとっくに時間は過ぎているだろ。さっさと自分の教室に入りなさい。』

先生が来た。

『じゃ、あたし席につくね。』

『うん。美穂あとでねー♪』

詩織も前を向いて、座った。そしてあのイケメンは、あたしの隣の席だった。



『えー、初めましてみなさん。俺は担任の藤谷だ。入学式についてだがー・・・・・。』

先生が説明をしてたけど、あたしは耳に入ってこなかった。

隣を見ると、イケメンと目が合ってしまった。あわてて目をそらしたけど、なんだか顔が頭から離れない。やっぱり美穂の言うとおり、芸能人なみのルックスだ。


『えー、入学式まで時間があるので、簡単な自己紹介をしてもらおう。名前と趣味を言ってくれ。では出席番号1番から。』

自己紹介?趣味かあ。難しいな。そういえば、あたしの趣味ってなんだろう?空くんとケーキ食べることとか・・・なんて言えないし・・・。




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