性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)
もう、ダメだ。
頭が爆発しそう。
「で、なんでココおんの」
相変わらず見下す目で見てくるのは哉白だ。
今は昼休み、何度かワタシは美夜さんへ声をかけようと試みた。だけど、それは叶わず昼休みとなってしまいワタシは哉白のいる教室へとやってきてお弁当を広げていた。
お母さまが病み上がりのワタシを心配して特別に今日作って頂いた。
哉白はカロリーメイト?ってやつを齧ってらっしゃる。
「美夜さん、クラスの子とお昼食べてたから…」
ボソッとそう言うワタシに哉白はハァーと息を吐いた。
「何や、まだ仲直りしてないんか」
ワタシはうん、と頷く。
「はよ謝らんと悪化するで」
「…わかってるよぉ」
ワタシはブロッコリーを口に入れてもぐもぐと頬を動かす。
「…でもさぁだって怖いんだもん」
「何がや」
「また何か間違った事言って嫌われたらワタシ…それこ」
「大丈夫や、イチコが言える悪口“バカ”ぐらいしかねーから」
「……くそが」
「おっとそれもあったな」
舐めてんのかおめぇ。
本当腹立つわぁ。
ギロっと哉白を睨みつけても哉白は気味悪い笑みを浮かべるだけだった。
ワタシは無言で人参を口に運んだ。