性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)
バトル2
放課後、ワタシは何とか元気に歩ける程度まで回復した。美夜さんはやっぱりワタシの話を信じてくれなかったけど、それでもいいんです!!
ちゃんとワタシのお話を聞いてくれただけでいいんです!!
「ふ〜ん、あの竜ヶ峰がキッスねぇ〜」
ワタシと美夜さんは靴箱に向かいながら廊下を歩いている。美夜さんからのワタシへの疑いの目は止まらない。
「そう!たとえワタシの幻想だとしても幻想の中でワタシをそこまで愛するくらいむくろ君の愛は丸くなったのだよ!」
「いや意味わかんないって」
「こう…ワタシが喋っている途中で不意打ちに…ちゅっ!と!」
「はいは〜い、それ何度も聞いたー」
あへへっ…思い出すだけでニヤケが止まらない…ふひひっ…。
たまんなぁ〜い!!
ワタシはむくろ君にどこまでもついて行きます!!!!
「イチコ、靴履いて行くよ」
美夜さんに言われて見てみれば、美夜さんはとっくに靴を履き替えて昇降口を出ようとしていた。
ワタシも慌てて美夜さんを追う。