性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)






「ふぁ〜、おはよう」



昼過ぎ、やっと登校したワタシはたまたま廊下を歩いていた美夜さんに挨拶をした。


美夜さんはげっと顔を引きつらせた。なんと失礼な。


昨日は…というか今日の10時までワタシと哉白はPCの前にはりついていた、そこからやっと1時間だけ寝て学校へ来た。(もちろんお泊まり)



「…佐咲もか」



ワタシの後ろにいる哉白の存在に気付いて美夜さんはさらに顔を引きつらせた。



「あー、はよ」


哉白の美夜さんを捉える目元はどす黒い、寝不足とPC画面をずっと見ていたせいだ。ワタシも人の事言えないくらい酷い顔をしているのであろう。



美夜さんは今は昼休みだから、と言ってワタシと哉白を近くの空き教室に入れた。美夜さんは教室から出て行ったかと思うとすぐに戻ってきてワタシたち2人に眠気覚ましの栄養ドリンクを渡してくれる。



なんとも面倒見の良い友人だ。
素晴らしい。大人しく飲むとしよう。



「ったく、高校生になっても懲りないわねー」



こういう状況は中学生の時によくあった、その度に美夜さんがワタシたちの面倒を見てくれる。いやー、めっちゃお世話になってます。


というか、ワタシと哉白はほぼ中学時代は不登校と言っても良い。よくそんなんで高校進学出来たなと本当に思う。
それも美夜さんのおかげなのだけども。







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