性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)
ドリンクのおかげか、頭がスッキリしたような気がする。
「美夜さん、むくろ君は」
「…口を開けば竜ヶ峰か」
美夜さんの瞳はクールクールだ。
だってそりゃあ、ワタシの生きがい!ワタシの彼氏(仮)様!むくろ君ですよ!むくろ君がいるからこそワタシがいるんですからね!!
哉白も目が覚めたのかクールクールにワタシをご覧になる。
「おめーらのクラスの王様さんか」
「そうそう佐咲も知ってるのねー」
「ふふふっ、哉白には全てむくろ君のことはお伝えしてあーる!余興で(ゲームの)」
「……佐咲も大変だったのね」
「ああ」
美夜さんが哉白へ同情の目を向けていた。なんだろう失礼されている気がするのは気のせいだろうか。
「…で、その竜ヶ峰だけど」
美夜さんはどうでも良さそうに話し出した。