性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)






頭に衝撃がきて、両手でそれを確認すると…これはバケツである。頭に被せられたそれを外しやっと、牛乳臭さから開放された。いやでも、ちょっと臭い。



むくろ君の姿を視界にうつすも、ワタシのほうをむくろ君はご覧になってくれない。ちょいと寂しいですぞ!


あ、むくろ君はやっと本日ワタシの顔が見れて照れてらっしゃるんですね?!わかります!!ワタシもちょっと興奮気味ですもん!




「む、むくろ君!ワタシとも牛乳プレイしたかったんですね!だけど牛乳切らしちゃってワタシの頭にバケツを被せたんですね!!大丈夫ですよ、ワタシはどんなプレイにもお供致します!!!」




おひょひょひょっ…!!はぁ〜んっもお!むくろ君ったら可愛いんですからっ!



ワタシはバケツを牛乳塗れの人の近くに丁寧に置いて歩き出したむくろ君を追いかける。


人集りは道を開けるようにサーッと左右へ避けていく。




「むくろくぅう〜んっ!おはようございます!!!!やっと本日も会えましたね!ぐふっ…あ!もうお昼なのでこんにちはのほうが正しいですかね?ワタシと会えたのが嬉しいからってスルーしないで下さいよぉ〜!」




むくろ君は歩くのが速くて、追うワタシは駆け足になってしまう。



スッと伸びた背中、今日も変わらず後ろ姿にはイケメンの品格が漂ってらっしゃる。さすがだ。





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