性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)
「本当はですね、今日も朝1番に誰よりも早くむくろ君におはようございますをお伝えしたかったんですよ〜!どんな1番でもむくろ君のものならワタシが頂きたいので!!!えへへ…」
「……」
「あー!もしかして今日朝1番にワタシに会えなくて寂しかっ…ぐふぉっ」
っく、は…ぁ…。
待って。まさか振り向いて飛び蹴りが顔面に来るとはさすがのイチコさんも想像付かなかったよ。
勢いよくぶっ倒れた体を気合いで立ち上がらせる。
そしてすごく綺麗なフォームでした。
お見事です。
「…む、むくろ君…図星だからってそんな照れなくても」
あー、やばい。
タラーと鼻から液体の感覚がするよ。
ポタポタとワタシの足元に赤が落ちた。
歯が欠けなかっただけマシだと考えるワタシもワタシで相当ヤバイ。
「む、むくろ君!!ワタシの愛が止まりそうに無いので一旦お暇しますね!!またすぐお会いに行きますのでどうぞ寂しがらずに!」
止まらなくなった鼻血を両手で抑えながらワタシはむくろ君へ叫んだ。
やばい、今度この制服が血塗れになったら替えがなくなる。お母さまが悲しんでしまう!せっかく制服を2着も購入して頂いたんだ!新品で。