性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)
ワタシをいつだって救って下さるのは保健室の女神さまだ。若くて優しくて温かい女性。
鼻血を止めて貰おうとワタシが保健室へやってきてまず先生が発したのは、
「興奮したらダメよ、頭の中を空っぽにするの」
さすが女神、ワタシを分かってらっしゃる。
血の量が落ち着いてきたら、ワタシの頭は牛乳臭いし顔には固まった血がこびり付いているのでいっその事頭ごと全部洗わせて頂いた。
見事に今日はまだ1つも授業を受けれていない。
先生は柔らかいタオルで優しくワタシの髪を拭いてくれる。
「今日はいつもより保健室に来る生徒が多いわね〜」
「…それってまさか」
「ええ、竜ヶ峰?くんだったかしら確か七尾さんと同じクラスの…」
ですよねー。やっぱりむくろ君の愛を受けた方々が保健室を利用しに来ていたか。
そして多分ここで初登場であろう、ワタシの苗字。
紹介しよう!ワタシの名は七尾 イチコである!!!!ででーーん!
どうでもいいとか言わないでね、イチコって名前より七尾の苗字のほうがワタシ気に入ってるんだから。まじで。