性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)
ワタシが彼女は誰だろうと疑問に思っていると、
「私、隣のクラスの桜花 エミと言います!」
ふわふわガールは自ら自己紹介をして下さった。それは有難い、この子はいい子である。
むくろ君はギロっと視線を桜花さんのほうへ向けた。ずるいぞ!ワタシもむくろ君に見つめられたいんですけど!!
注目しているみんながゴクッと息をのむのがワタシにも分かる。
むくろ君はつまんなそうに席に着いたまま。
桜花さんは緊張した声色で言葉を続けた。
「りゅ、竜ヶ峰さんは…その、」
そこまで言うと桜花さんはちらっとワタシを見た。
え?なに…?ワタシ?
「か、か彼女とお付き合いしているんですか!」
桜花さんは目をぎゅっと閉じ、ワタシを指しながらそう言った。
え、えーと…
「は「んなわけないでしょ」
ワタシの声を遮るようにワタシの後ろで声を上げたのは美夜さんである。
「ちょっと美夜さん!?」
「昨日のイチコの妄想話の噂聞いて来たんだろうけど、桜花ちゃん?だっけ?こいつと竜ヶ峰が付き合ってるわけないから」
美夜さんんんんんんっ!?!?!?
美夜さんを見つめると鋭い視線で返された。なんと勝手なこと言ってるの!!
美夜さんワタシの友人ですわよね!?
どう見てもふわふわガール、桜花さんはワタシのライバルぽいですよね!!!ね!!!