性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)




ワタシは少し首を捻らせて、
やっと答えを出した。

そういうことか!



「何が不満か分からないですけど、むくろ君は桜花さんに当たり前の質問をされてちょっと怒っちゃったんですよね?ふふふ、ワタシとむくろ君が付き合ってないはずがないですもんね!!」



その瞬間、教室が怒声で響いた。



「イチコーーっ!?!?」



「え?なに?みんな?」



何か不味いこと言った?



そして美夜さんのマジ蹴りがワタシの腰にヒットした。不意打ちすぎてワタシは机を押しのけてぶっ倒れる。




「…った!美夜さん何す…」



「く、はっ…くく」



腰を摩りながら上半身を起こし美夜さんに反抗しようとしたけど、ワタシの言葉は止まった。

騒がしい教室の中に1つだけ笑い声が響いたからだ。


たちまち教室内は静かになる。


笑い声を上げる人物は、




むくろ君だ。




むくろ君は桜花さんを床へ投げ捨てると、ワタシのほうへ歩いてくる。



一歩、また一歩となんだか恐ろしい。








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