性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)
「哉白ー、あんたの荷物は?」
「ああ、班のやつに持たせた」
手ぶらな哉白はのんびりとだけど、美夜さんの背中を押しながら歩いてくれる。
おじいちゃん先生はワタシの荷物を少し持ってくれた。とてもありがたい。
「さいてー」
「おめーはバカだよな」
「これは愛よ!」
腹立つけど本当に哉白たちがいて助かった。どうなるかとさすがのワタシも焦っていたのでね。
「先生、あとどれくらいですか」
ワタシが振り返って一番後ろを歩くおじいちゃん先生に聞くと先生は時計を見ながら微笑んだ。
「このペースだとあと20分くらいかな」
よし!あと20分後にむくろ君と会える!!!頑張るぞ!!!!!!
なんせ、むくろ君の荷物はワタシが持っているので本当に申し訳ない。殴るだけじゃ足りないだろうなぁ。やばい、ドキドキしてきた。