性悪魔王と妄想モンスター(5/19 63P公開)
よく考えれば、よく考えなくともワタシはむくろ君の寝泊まりする部屋を知らない。
あ!そうだ!こういう時こそ先生だ!!
ワタシは宿舎にいた先生にむくろ君の部屋を調べてもらい教えて頂いた。
さっそく部屋の前まで来たワタシだけど…今の時間は誰もいないよね?うん!
男女で部屋分けされているからワタシでも緊張する。一応、ノックをしてドアノブを捻った。
女子と同じでこの部屋も畳のようだ。
そ〜っと部屋へ踏み込む、見回したところ誰もいない。
安心してワタシは一息吐く。
「さ!むくろ君を探しにでも行きますか!」
荷物を丁寧に下ろしてワタシはドアのほうへ振り返った。
「…ひぃい!!!!…ふぐっ」
おっといけない。ワタシは慌てて自分の口に手を当てた。
みっともないぞワタシ!愛しのむくろ君を見つけて悲鳴を上げそうになるなんて!
いやでも、怖いですよ。
音沙汰なしで突如現れると。
ドアの前にはワタシの探し求めていたむくろ君が真顔でお立ちになられている。
恋のキューピットはワタシに微笑んでいる!!ナイス再会である!!!
ワタシはふぅーと息をはいて口を開いた。
「むくろ君あのですね!これは、その!むくろ君のお荷物をお届けに!ちゃんとお荷物は無事ですのでご安心を!遅くなってすみません!」
ワタシは90度ピッタリに頭を下げた。
「あっそ」
なかなか冷たいお返事頂きました。
数時間ぶりのむくろ君にワタシはお腹いっぱいです!!!!無事、むくろ君補給できました!ありがとうございます!