期間限定の恋、はじめました。
そうあれは、忘れもしない体育祭の日の出来事。


「なんで私がリレーになんて出ることに……」


「お前何ブツブツ言ってんだよ!シャキッとしろ!」


そう言って私の背中を叩いてくる達郎。


「そんなこと言って、アンタが勝手に私を推薦するからこんな目に……恨んでやる。呪い殺してやる」


私は達郎の推薦により足が速くもないのにリレーのメンバーに選出されていた。


気の小さい私は手も足もガッチガチに震えてて極度の緊張状態に陥っていた。


そんな時背中にポンッと手が触れるのを感じた。


「何?まだ言いたいことがある……の……?」


振り向くとそこにはえーっと確か3年生の三浦先輩だっけ?


この学校の中でも群を抜くイケメンでクラスの女子たちも騒いでた。


私ももちろん存在は知っていたけれど……


そんな有名人がこんな時に果たして私に一体何の用が……


< 15 / 88 >

この作品をシェア

pagetop