終わりの世界の君と僕






「________やめッ!」




教官の声で自分がどれほど戦闘に夢中になっていたかを知る。


満面の笑顔を浮かべていたことに気づき、慌てて口元を隠した。





「さすがあいちゃん!すげーよ!」



イッキくんが抱きついてきたことで自分のスコアを予測する。


イッキくんの腕の隙間から見た私たちのチームの得点は『177p』_______つまり私は満点をたたき出したということ。


ぶっちぎりの、1位。







ぱち、ぱち、ぱち、



どこからか手のひらと手のひらを叩く音が聞こえてくる。


嫌な予感に苛まれながらその音の出どころを探ると、案の定…








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