終わりの世界の君と僕
はは、と自嘲気味に笑うおとめちゃんの目尻には、涙がたまっていた。
「私が、お母さん、お母さん、ってどんなに泣いたって、お母さんは生き返らなかった。当たり前だけどね。
でもまだ小さかった私の居場所はこの学園じゃなくて…お母さんの側だったから
まるでゴミみたいに扱われて捨てられたお母さんの亡骸を見て、一瞬で悟った
この世界には、もう私の居場所はないんだって
そう考えたらすごく怖くなっちゃって
居場所がなかったら生きることもできない
それなら、居場所を作るしかない
…だから私は、15歳まで必死に一人で生き抜いて、予備軍に志願した」