終わりの世界の君と僕
…なるほど、そういうことですか。
どこまでも腐ってるんですね、この学園は。
「…それでも私は、自分が生きていられるなら…こんな狂った世界でもいいって思っちゃうんだよね」
最低だよね、と笑うおとめちゃん。
私も、エイジくんも、誰だっておとめちゃんを責めることなんてできない。
常識も、良心も、倫理観も、この世界じゃ偽善としかなり得ないのだから。
「…明日で、うららちゃんがいなくなって一週間だな」
エイジくんが空を見上げて言う。
いつの間にか雲が動いて、そこには月が浮かんでいた。