終わりの世界の君と僕
「あー…本日は実践訓練を行う」
教官が怯えたように、震えた声で私たちの顔を見渡す。
彼の背後にはジョン学園長…だからかなり緊張しているのだろう。
三ヶ月に一度の実践訓練。
“外”からバケモノを何匹か生け捕りにしてきて、各チームと一体ずつ争わせる、という極めて単純な訓練。
単純が故に、危険。
バケモノと闘うということは、死者が出るということ。
前回は大丈夫だったけれど、前々回は一チーム全員死んだところもあった。
そんな大層な訓練だからか、いつもジョン学園長はこれを見に来ている。