終わりの世界の君と僕






_________パンッ




教官も他のチームメイトもいなくなった訓練室に、乾いた音が響く。



おとめちゃんの力にしては、頬が痛い。


そんなに全力で殴らなくてもいいのに。




「あんた…あんたって、ほんとに…ほんとに……!


最っ…低……ッ」





言ってる途中で手で顔を覆って、嗚咽を漏らすおとめちゃん。


エイジくんもイッキくんも、何も言わずに俯くばかり。






_______あ、そういえば。


今日はもうあれから、一週間でしたね。








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