終わりの世界の君と僕






あらら、なんでか今度はエイジくんを怒らせてしまいましたね。


私は約束を果たしただけなのになあ。




「_______エイジくん」




振り上げられた拳を受け止めて、イッキくんがエイジくんを抱きしめる。



その声も、震えていた。




エイジくんはイッキくんの腕の中で泣き叫びながら、その胸を、何度も、何度も、何度も殴り続けている。






その様子を私は、首を傾げながら見つめていた。








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