終わりの世界の君と僕
「…あいちゃんはさ」
_______エイジくんとおとめちゃんは、泣きながら訓練室を出ていってしまった。
つまり、今ここにいるのは私とイッキくんの二人だけ。
ポケットに手を突っ込んで壁に寄りかかるイッキくんの微笑みは、いつもより寂しそう。
「この世界についてどう思う?」
「この世界…ですか?」
どうして今更そんなことを聞くんだろう。
「理不尽なことでいっぱいですし、狂ってるし腐ってると思うますよ?
でもそれはバケモノが現れて世界が変わったから、しょうがな_______」
「バケモノなんて言うなっ!!!!」
びくりと、肩が震える。
イッキくんの怒鳴り声なんて…初めて聞いた。
私が1歩後ずさると、イッキくんはハッとしてバツの悪そうにうつむいた