終わりの世界の君と僕
戦闘訓練ばっかりやってきたから、私にはわからない。
だけど、この…暖かくて、どこか寂しいような、そんな気持ちは____…
イッキくんに腕を引かれる。
どんなに技術で勝っていたって、力ではイッキくんには勝てない。
気づいたら私の身体は、イッキくんの腕の中に収まっていて。
「あい…ちゃん…」
唇に柔らかいものが当たる。
それがイッキくんの唇だと気づくまで、数秒かかった。
時間が、止まったみたいだった。