終わりの世界の君と僕
「助太刀しますぜ、お嬢さん」
そう頬を歪めて、メガネを押し上げるエイジくん。
…まるで、映画のワンシーンみたい。
「ありがとうよ、お兄さん」
くすりと微笑んで、目の前のゾンビの額を撃ち抜いた。
綺麗事なんてもう言ってられない。
そもそもこの世界に、綺麗なものなんてないんだから。
ごめんなさい、ごめんなさい_________
心の中で叫びつづけながら、涙を流しながら…急所を的確に当てて、倒していく。