終わりの世界の君と僕
「俺…あいちゃんに…謝りたくて…
どんな理由があっても…女の子に手を上げるなんて…最低だ…から…」
「そんな…ッあれは、私が…!!」
「いや、いいんだ…
あそこで…ゾンビになったうららちゃんを殺してなかったら…殺されてたのは、俺らの方だから…
それに…うららちゃんが…俺のことを好きでいてくれ、たって…知れただけでも…もう…未練なんて…ない……
……はず…なんだけど…」
太陽に向かって手を伸ばすエイジくん。
その涙はもう、紅く染まっていた。
「なんでだろ…未練なんて…ないのに……
死にたく…ねぇなあ………」