終わりの世界の君と僕






「ミス…アオ…キ…」



誰かに足首をつかまれて我に返る。


…ああ、ここは…学園長室の前だった。


学園長は、血涙を流しながら、私の足にすがりついて…助けを求めていた。



「ミス・アオキ…私を…助けなサい…

私は…こんなところで…死んでいい人間ジャ…ないんだ…


ミス・アオキ…君なら、私を助ケラレる…ソウダロ…?



だっテ、キみは________」







話が終わるよりも前に、学園長の額を撃ち抜いた。




血を流しながら地べたに倒れ込む学園長。




…人間として死なせてあげたんだ、これも私なりの思いやり。










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