あいつ等×バカ


「…どーせ、ろくにノートも取ってへんくせに。」



チラッと翔のノートを覗くと、野球に関する絵ばっかり。



「うっわ~…野球バカ」


「はぁ~!?野球のこと侮辱しやがったな!?」


「別に野球のこと侮辱してへんもん。あんたのこと侮辱しただけっ♪」


「よーし。なら許……許さんわぁ!!ぼけぇっ!!」



ガタッと立ち上がって、声を張り上げる翔。

それを見てクスクス笑うクラスのメンバー。




「五十嵐~。てめっ…その歳で廊下立たされたいかっ?」



先生が半笑いで廊下を指差すと、翔は「すんませんでしたー」と90度に頭を下げ、それに対してまたクラスが笑いに包まれた。


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