あいつ等×バカ
…やーっと思い出しましたよ。
こいつは…あたしが幼稚園の頃から親友並に仲良くてずーっと一緒に遊んでて…小学校のとき、急に転校してどっかに行ってしまった奴!!
俺様思考でウザイけど、なんか憎めへん奴(笑)
「えーっ!!マジで翔!?なんでいんのー!?」
久しぶりの親友との再会にテンションが上がりまくるあたし。
「そりゃーこっちの台詞やんけ!!(笑)なんでいんねん!!チビ美羽〜」
「…再会当初から喧嘩売ってんの?」
口は引き攣り笑いで、目で翔を睨みつける。
それを見て、なぜか翔は爆笑した。
「おっ…まえ!!なんも変わってへんっ!!(笑)」
ケラケラ笑い続ける翔の背中を蹴っ飛ばして、翔が喚いている隙にダッシュで学校へ走った。
「てんめぇ〜!!」
半笑いで追いかけてくる翔を振り返りながら、あたしも半笑いで走った。
なんだか、幼い頃に戻った見たいで楽しかった。
…なーんてのん気なこと言っている場合じゃなかった。
学校のグランドの横のフェンス沿いを走っていると…何かが足元に飛んできた。
…それを避ける暇もなく、あたしは踏んだ。