あいつ等×バカ
学校に入って、ダッシュで職員室に滑り込んだ。
ガララッ…
「すいませんっ!!今日から転校してきたっ…」
「柊谷ーっ!!」
…あたしの言葉を遮って、ちょっと体育会系の男の先生が叫んだ。
その声に思わず肩をすくめる。
…うっわ…転校初日に怒られんの〜!?
…あいつらのせーや。
「柊谷美羽やな!?」
「はっ…はい!!すみませんっ!!」
「俺は担任の松岡や。」
「すみません!!遅刻…ですよね?」
恐る恐る顔を上げると、先生は一瞬、眉を潜めてから、ニカッと笑った。
「なんや〜?びびってんのか?(笑)」
「いやっ…だって本鈴チャイムが…」
「あ?気にすんな!俺にチャイムなんて関係あらへん!!行きたくなったら教室行くねん!…ほら!行くで柊谷美羽!!」
…え…えぇ〜
いーんですかそれでっ(苦笑)
なんちゅー自由気ままな先生……まぁ〜おもろそーやしいーけど…(笑)
そんな自由な担任に連れられ、1−Dと書かれた教室に着いた。
…あたしが深呼吸する暇もなく、先生は豪快にドアを開け放った。
ガラララッ…ダーン!!