あいつ等×バカ

学校に入って、ダッシュで職員室に滑り込んだ。



ガララッ…



「すいませんっ!!今日から転校してきたっ…」


「柊谷ーっ!!」



…あたしの言葉を遮って、ちょっと体育会系の男の先生が叫んだ。

その声に思わず肩をすくめる。


…うっわ…転校初日に怒られんの〜!?
…あいつらのせーや。



「柊谷美羽やな!?」

「はっ…はい!!すみませんっ!!」

「俺は担任の松岡や。」

「すみません!!遅刻…ですよね?」



恐る恐る顔を上げると、先生は一瞬、眉を潜めてから、ニカッと笑った。



「なんや〜?びびってんのか?(笑)」

「いやっ…だって本鈴チャイムが…」

「あ?気にすんな!俺にチャイムなんて関係あらへん!!行きたくなったら教室行くねん!…ほら!行くで柊谷美羽!!」



…え…えぇ〜
いーんですかそれでっ(苦笑)
なんちゅー自由気ままな先生……まぁ〜おもろそーやしいーけど…(笑)



そんな自由な担任に連れられ、1−Dと書かれた教室に着いた。


…あたしが深呼吸する暇もなく、先生は豪快にドアを開け放った。



ガラララッ…ダーン!!
< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop