庶民から武士へ
・・・・・・・。え...?


なにが起きたの?
呆然としていると後ろから声がした。

「何をしているのだっ、このような所お主のような童が一人で来るところではないわっ」

はよう去ね、と後ろの人が言う。
声からして男?
それにしたっていきなり俺が来るトコでないだの、さっさと去れはないよ…けっ
俺は俺のやりたいようにやる!
あばよ!

俺はそこから素早く離れた。
後ろでは男が呟く。

「あの者…。見慣れぬ着物を着ていたな。・・・なるほど、あれが神栖―かみす―殿が言っていた奴か。」

男はまるで新しい玩具を買って貰った子供のように笑った。
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop