星々が織り成す世界の光
黄色の光はどんな子か
「ねむーい」
ミルは寝起きの声であくびをした
「ちゃんと寝ないからだ」
スグルはぼそっとつぶやいた
リヒトとたちは、お菓子の国を出て、次の国に向かう途中だ
「なんだかざわめいてるわね」
「何がざわついてるの?」
「自然が口々に喋ってるのよ。何かあったのかしら?」
マクリは耳をすましているのだが、周りは何のことだかさっぱりだが、ユウだけはこう呟いた
「草の魔法は自然の力を使っているからな。中にはその声が聞こえる人もいるみたいだよ」
「自然の力って何?」
ミルは首を傾げる
「草の魔力の分子かな?」
ユウは周りを見渡せば、さらに悩むみんなの姿がある
「そうだな…魔法を使う時、どうなってるか知ってる?」
「そんなこと考えたこともないぞ」
「ミルもスグルと同じー」
「たしかに考えたことないわ」
「そもそも魔法自体が分からないんだが…」
リヒトはとくに弱々しい声でそういった
「誰しも88の魔法の中で、一つの魔力の分子を体内に持ってるんだ。それを使って魔法を発動してるんだ。その魔力の分子によってどの星座の加護を受けているか分かるんだよ」
ユウはそう呟いてから手を出す
「その魔力の分子は体内だけじゃなくこうしてこの世界に沢山存在しているんだ」
「そんなものがあるんだ…」
「例えばミルならお菓子の魔法の分子の牡羊座の加護を、スグルは炎の魔法の獅子座の加護を、マクリは草の乙女座の加護をね」
マクリの草の力、ミルのお菓子の力それはリヒト自身も見ていた
ならスグルは炎の力を使うのだろう
「魔法が88あるんだったら魔力の分子も88個だね!」
ミルは両手を広げながら言った
「実は魔力の分子は86なんだ。天秤座と山羊座の魔力の分子は実質存在しないんだ」
「でもそれだと変じゃない?魔法が使えないんじゃ…」
ユウの言葉にさらに混乱したリヒトはそう反論した
「さっき上げた二つは少し特殊なんだ。山羊座の魔法は死者の力を借りたり、陰陽術だったり…体内に持ってる魔力の分子はいわゆる霊感だったりそういうのだよ」
「死者の力?何なのよそれ」
マクリが顔をしかめながら呟いた言葉を無視して
「天秤座の魔法はこの世に存在する86の魔力の分子の内のいくつかを扱える力だよ」
「天秤座の魔法ってユウが使えたりするんじゃ…」
「そうだよ。俺は12星座の…山羊座を抜かした魔力の分子を扱うことが出来るんだ」
「それって強いな」
「威力は弱いんだよね」
ユウは頭がいいのだ
ミルも言っていたが、話しを聞いてみれば頭のいい人のそれだ
「自然がまたざわめき始めたわ」
みんなで耳をすませば風が吹いたせいか木々の葉が擦れる音が広がる
「少し集中させて」
マクリは木の方をむいて目をつぶる
「何か聞こえたの?」
興味ぶかそうにミルがマクリを覗けば目を開けて
「こっちに何かの大群が…」
「大群?なんだよ」
「かなり近いわよ」
マクリがそういえば木々の擦れる音以外に何かがそれを倒しながらやって来る音が聞こえる
その音が近くなるのを感じ目をつぶった…
ミルは寝起きの声であくびをした
「ちゃんと寝ないからだ」
スグルはぼそっとつぶやいた
リヒトとたちは、お菓子の国を出て、次の国に向かう途中だ
「なんだかざわめいてるわね」
「何がざわついてるの?」
「自然が口々に喋ってるのよ。何かあったのかしら?」
マクリは耳をすましているのだが、周りは何のことだかさっぱりだが、ユウだけはこう呟いた
「草の魔法は自然の力を使っているからな。中にはその声が聞こえる人もいるみたいだよ」
「自然の力って何?」
ミルは首を傾げる
「草の魔力の分子かな?」
ユウは周りを見渡せば、さらに悩むみんなの姿がある
「そうだな…魔法を使う時、どうなってるか知ってる?」
「そんなこと考えたこともないぞ」
「ミルもスグルと同じー」
「たしかに考えたことないわ」
「そもそも魔法自体が分からないんだが…」
リヒトはとくに弱々しい声でそういった
「誰しも88の魔法の中で、一つの魔力の分子を体内に持ってるんだ。それを使って魔法を発動してるんだ。その魔力の分子によってどの星座の加護を受けているか分かるんだよ」
ユウはそう呟いてから手を出す
「その魔力の分子は体内だけじゃなくこうしてこの世界に沢山存在しているんだ」
「そんなものがあるんだ…」
「例えばミルならお菓子の魔法の分子の牡羊座の加護を、スグルは炎の魔法の獅子座の加護を、マクリは草の乙女座の加護をね」
マクリの草の力、ミルのお菓子の力それはリヒト自身も見ていた
ならスグルは炎の力を使うのだろう
「魔法が88あるんだったら魔力の分子も88個だね!」
ミルは両手を広げながら言った
「実は魔力の分子は86なんだ。天秤座と山羊座の魔力の分子は実質存在しないんだ」
「でもそれだと変じゃない?魔法が使えないんじゃ…」
ユウの言葉にさらに混乱したリヒトはそう反論した
「さっき上げた二つは少し特殊なんだ。山羊座の魔法は死者の力を借りたり、陰陽術だったり…体内に持ってる魔力の分子はいわゆる霊感だったりそういうのだよ」
「死者の力?何なのよそれ」
マクリが顔をしかめながら呟いた言葉を無視して
「天秤座の魔法はこの世に存在する86の魔力の分子の内のいくつかを扱える力だよ」
「天秤座の魔法ってユウが使えたりするんじゃ…」
「そうだよ。俺は12星座の…山羊座を抜かした魔力の分子を扱うことが出来るんだ」
「それって強いな」
「威力は弱いんだよね」
ユウは頭がいいのだ
ミルも言っていたが、話しを聞いてみれば頭のいい人のそれだ
「自然がまたざわめき始めたわ」
みんなで耳をすませば風が吹いたせいか木々の葉が擦れる音が広がる
「少し集中させて」
マクリは木の方をむいて目をつぶる
「何か聞こえたの?」
興味ぶかそうにミルがマクリを覗けば目を開けて
「こっちに何かの大群が…」
「大群?なんだよ」
「かなり近いわよ」
マクリがそういえば木々の擦れる音以外に何かがそれを倒しながらやって来る音が聞こえる
その音が近くなるのを感じ目をつぶった…