星々が織り成す世界の光
「お前国に戻らなくてもいいのか?」


いつも話しかけてこないスグルにそう聞かれてマクリは驚きを隠せなかった



「急になんなの?」



「お菓子の国に来たのって草の国王の代わりに何だろ?あれから随分経ってるし平気なのか?」



「なんかあんたが優しいと気持ち悪いわね」


マクリはさらっと悪態をつきながら考え込む


「確かに熱があるんじゃないか?」


「慣れないことはしない方がいいと思う!」



「お前ら揃いも揃って…」



3人が言い争っているのを遠目に聞きながらマクリは歩いた



スグルの言うことはマクリには充分過ぎるほど承知している


マクリ自身あれからすぐに父(草の国王)に手紙を送っていたのだ



だがすぐに来る返事も未だに返ってこないのだ


それを言うべきか迷ったがマクリは大まかにそれを伝えた



「もしかして何かあったとか?」


「今特にそういう情報は無かったと思うんだけど…」


「俺も聞いたことねーな」


思ったより真面目に考えていた3人にマクリはクスッと笑ってしまう



「なんであんた達がそんなに考え込んでるのよ。確かに色々思うところはあるけどとりあえずは今見える問題を解決しましょう」



マクリが言い終えるとミルが急に抱きついて



「マクリー!ミル頑張る」


と急に言ってきたのを不思議に思いながらマクリはミルの頭を撫でた


一人っ子のマクリにとって妹のような存在は微笑ましいものなのだ




「今見える問題…か」


ユウはなぜか遠くを見ていた



「おもしれー!なら早くその問題解決してやろうぜ」


「あーフライングはズルイよ」


スグルの後をミルが追い遠くなる二人を見つめながら


「元気あり過ぎるのも問題だよね。まあそこが面白いんだけどね」



「それもそうね」


そんな2人を見失はないようにユウとマクリは後を追いかけた
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