大きな小野君。【完結】

「いや、何度か話しかけた事あるけど、そうか~とか、へえ。とかで終わるからね。
続かせる気がないのかも」

「そうなんだ」

「だから、あんま私は話しかけないよ。今日のはプラスポイントだね」

「本当にあれにはびっくりした」

「ねっ。ボタン返す時に話しかけてみたら?」

「そうなんだけど、話しかける勇気ないよ」

「それなら、私のとこに来るついでにとか。私も付いて行くよ?」

「うん。一人で頑張ってみても無理だったらお願いするかも」

「わかった」


それから、たくさん美月と話をして私は家に帰った。
ボタンは綺麗にして、制服のポケットに入れている。


明日、話しかけよう。頑張ろう。
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