もしも。

人一倍、自己嫌悪の酷い私は、

日に日に自分を責めた。


「うちの足を引っ張らんで」


部活がおわり、部室に戻ると、

後輩が来ないうちに告げられた言葉。


ついに、ちーちゃんも限界だったみたい。

言わせてしまった自分を責めた。


マネージャーの由奈は、

完全にちーちゃんの味方だった。


あの言葉はずっと、

私の心に刺さってる。


あんな生殺しな言葉なんかかけられるくらいなら

「辞めて」っていわれる方がましだった。


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