青春ストーリー
亜弥ちゃんと友達になった日、図書当番が終わった放課後、誰もいない教室で、私は早坂君の席を探していた。同じクラスなのだから、知らないのは失礼だろう。
(亜弥ちゃん、そうとう追い詰められてたな。)
私は男子のロッカーの名前を調べながら、今日の昼休みのことを思い出していた。
正直言って、私が聞くよりも先に、悩みを言ってきた時は少し驚いた。今考えてみても、人見知りの亜弥ちゃんが、朝会っただけの人に、あんなたくさん話すのは、違和感を覚える。それなのに、自分から言ったということは、一人では抱えきれない位、辛かったのだろう。他の誰かの助けを、無意識に求めてしまう位に。
「あ、あった。」
早坂君の名前を見つけ、出席番号を確認すると、11番だった。11番の席を探すと、そこは廊下側の一番前の席で、窓側の一番後ろの私の席とは、確かに一番遠かった。
「よし、帰ろう。」
別に席を見つけたってどうにもならないため、私は置きっぱなしの鞄に手を掛けて、教室を出た。
(亜弥ちゃん、そうとう追い詰められてたな。)
私は男子のロッカーの名前を調べながら、今日の昼休みのことを思い出していた。
正直言って、私が聞くよりも先に、悩みを言ってきた時は少し驚いた。今考えてみても、人見知りの亜弥ちゃんが、朝会っただけの人に、あんなたくさん話すのは、違和感を覚える。それなのに、自分から言ったということは、一人では抱えきれない位、辛かったのだろう。他の誰かの助けを、無意識に求めてしまう位に。
「あ、あった。」
早坂君の名前を見つけ、出席番号を確認すると、11番だった。11番の席を探すと、そこは廊下側の一番前の席で、窓側の一番後ろの私の席とは、確かに一番遠かった。
「よし、帰ろう。」
別に席を見つけたってどうにもならないため、私は置きっぱなしの鞄に手を掛けて、教室を出た。