青春ストーリー
その日の放課後、図書当番が終わった私は一回教室に戻って、机の上に置いてある鞄をもち、帰ろうとしていた。
(あれ?早坂君、まだ帰ってないんだ。)
扉の近くにある早坂君の席に、まだ鞄が置いてあるのに気づいた私は、一瞬立ち止まった。するとタイミングの良いことに、早坂君が教室に入ってきた。
「お、でらっち今帰り?」
「早坂君こそ。今日は珍しく遅いんだね。て言うか「でらっち」って何。」
不思議な呼び方をされて少しイラっとくるが、我慢する。
「俺は今日日直だったからだけど、でらっちは?」
「私はいつもの図書当番だよ。それで「でらっち」って何。」
質問を無視したため、もう一度私は聞き返した。
仕方なく早坂君はいつも通りに私の名前を呼ぶことにしてくれた。
「何で俺は下の名前で呼んでんのに琥珀ちゃんは名字で呼ぶのさー。あ、一緒帰る?」
いきなり飛んできたバラバラな二つの質問に、私は順番に答える。
「別に名前で読んだ方がいいならそうするけど。一緒に帰るで良いんじゃない?」
私の答えを聞くと遥稀君は鞄を持って、一緒に教室を出た。
(あれ?早坂君、まだ帰ってないんだ。)
扉の近くにある早坂君の席に、まだ鞄が置いてあるのに気づいた私は、一瞬立ち止まった。するとタイミングの良いことに、早坂君が教室に入ってきた。
「お、でらっち今帰り?」
「早坂君こそ。今日は珍しく遅いんだね。て言うか「でらっち」って何。」
不思議な呼び方をされて少しイラっとくるが、我慢する。
「俺は今日日直だったからだけど、でらっちは?」
「私はいつもの図書当番だよ。それで「でらっち」って何。」
質問を無視したため、もう一度私は聞き返した。
仕方なく早坂君はいつも通りに私の名前を呼ぶことにしてくれた。
「何で俺は下の名前で呼んでんのに琥珀ちゃんは名字で呼ぶのさー。あ、一緒帰る?」
いきなり飛んできたバラバラな二つの質問に、私は順番に答える。
「別に名前で読んだ方がいいならそうするけど。一緒に帰るで良いんじゃない?」
私の答えを聞くと遥稀君は鞄を持って、一緒に教室を出た。