青春ストーリー
「私は炊飯係がいいな。」
譲り合いを避けるために、私は適当な係を希望した。
「おっけー。じゃ、琥珀ちゃんは炊飯係、っと。」
遥稀君はプリントにメモを取りながら呟く。私は葵さんの方を見て、「葵さんも一緒にやらない?」と誘おうとしたが、言いかけて止まった。
(同級生にさん付けはおかしくない?)
「葵ちゃん」と呼んでみようかとも思ったが、それはそれで私らしくない気がする。しかし、同級生とはあくまでも対等な立場であって、さん付けで、自分が下みたいな言い方をする必要もないし、私も「琥珀さん」なんて呼ばれたくない。
(「葵ちゃん」でいく?でもまだ友達じゃないのに、なんかフレンドリーな人っぽくない?だからといってさん付けは…。)
私がくだらないことで悩んでいると、遥稀君が葵さんの方を見て、聞いた。
「葵ちゃんは?女子同士同じ係やる?」
なんとなく男子がちゃん付けするとチャラく感じた。しかし遥稀君を見習ってちゃん付けで呼んでみる。
「一緒にやらない?葵ちゃん。」
少し迷ってた葵ちゃんも、ニコッと笑ってうなずいた。
「うん。私も炊飯係やるよ。」
遥稀君はその返事を聞き、せっせとメモを取ったあと、顔をあげて空くんの方を見た。
「じゃあ空、レクリエーション係ね。」
空くんの返事も聞かずにプリントを完成させ、さっさと先生に提出してしまった。
譲り合いを避けるために、私は適当な係を希望した。
「おっけー。じゃ、琥珀ちゃんは炊飯係、っと。」
遥稀君はプリントにメモを取りながら呟く。私は葵さんの方を見て、「葵さんも一緒にやらない?」と誘おうとしたが、言いかけて止まった。
(同級生にさん付けはおかしくない?)
「葵ちゃん」と呼んでみようかとも思ったが、それはそれで私らしくない気がする。しかし、同級生とはあくまでも対等な立場であって、さん付けで、自分が下みたいな言い方をする必要もないし、私も「琥珀さん」なんて呼ばれたくない。
(「葵ちゃん」でいく?でもまだ友達じゃないのに、なんかフレンドリーな人っぽくない?だからといってさん付けは…。)
私がくだらないことで悩んでいると、遥稀君が葵さんの方を見て、聞いた。
「葵ちゃんは?女子同士同じ係やる?」
なんとなく男子がちゃん付けするとチャラく感じた。しかし遥稀君を見習ってちゃん付けで呼んでみる。
「一緒にやらない?葵ちゃん。」
少し迷ってた葵ちゃんも、ニコッと笑ってうなずいた。
「うん。私も炊飯係やるよ。」
遥稀君はその返事を聞き、せっせとメモを取ったあと、顔をあげて空くんの方を見た。
「じゃあ空、レクリエーション係ね。」
空くんの返事も聞かずにプリントを完成させ、さっさと先生に提出してしまった。