青春ストーリー
(……気まずい。気まずすぎる!)
さっき、三人が帰ったあと、図書室を閉める時間が来たので私も出たのだが、三人はゆっくり歩いていたため、すぐ追い付いてしまったのだ。そのため、狭い廊下に横でならんでいる三人を抜かすことができず、何メートルか距離を保って来ていたのだ。
(お願いだからもっと早く歩いてほしい。それか縦に並んでくれ…)
私の心の声など届くわけもなく、三人は全く気付かず楽しそうに歩いている。私はため息をついて、肩をガックリと落とした。
もう少しで北校舎と南校舎をつなぐ広い廊下に出る。そこまでは後ろを歩くしかない。
(無言で抜かすのはちょっと感じ悪いけど、しょうがないか)
やっとたどりついた広い廊下で三人を早足で抜かそうとしたその時、うるさかった男子が振り向いていきなり私に言ってきた。
「ね、本好きちゃんもそう思うよね?」
さっき、三人が帰ったあと、図書室を閉める時間が来たので私も出たのだが、三人はゆっくり歩いていたため、すぐ追い付いてしまったのだ。そのため、狭い廊下に横でならんでいる三人を抜かすことができず、何メートルか距離を保って来ていたのだ。
(お願いだからもっと早く歩いてほしい。それか縦に並んでくれ…)
私の心の声など届くわけもなく、三人は全く気付かず楽しそうに歩いている。私はため息をついて、肩をガックリと落とした。
もう少しで北校舎と南校舎をつなぐ広い廊下に出る。そこまでは後ろを歩くしかない。
(無言で抜かすのはちょっと感じ悪いけど、しょうがないか)
やっとたどりついた広い廊下で三人を早足で抜かそうとしたその時、うるさかった男子が振り向いていきなり私に言ってきた。
「ね、本好きちゃんもそう思うよね?」