お隣さんlover
「うららさ、ほんと、かわんないよね。」
「まだお子ちゃまっていいたいわけー?」
当時から私は1歳しか変わらない新にはなにかにつけて子供扱いされていた。
そりゃ、胸の大きさは昔も今も変わらずささやかなものでお子ちゃまだけど、化粧は覚えたし恋愛もそれなりにしてきたし、だいぶ大人になれたと思う。
「そーゆー意味じゃなくて。まったく男を警戒してなくって無防備なトコ。ほんと変わってない。言ったでしょ?.....ダメだって。」
そこまで言って、なんと、新は、首すじに吸い付いてきた。三ヶ月以上ぶりの感覚に思わず身体がはねる。
「ね、だめ。新、やめてっ酔ってるでしょばかっ」
「無防備にしてるの、気をつける?」
「うん。気をつけるから。」
「確認しないでドアあけちゃダメだよ?」
「わかったっんっ」
「じゃあ俺帰るから。隣だけど。」
新は締め付けるように私の腰に回していた腕を解き、私にどくように促す。
それが、なんだか、寂しく思えて。
なんだか、放して欲しくなくて。
なんだか、抱きしめていて欲しいなんてかんじちゃって。
「.....帰っちゃ、やだ。」
意地っ張り、と言われる私がこんな素直になってしまったのはやっぱりどう見ても
お酒のせいだとしか考えられない。