お隣さんlover


仕事終わり。上がりの時間が一緒だった遥と病院をでる。近所のスーパーに寄って、ビールやらおつまみやらを購入し、我が家で宅飲み。いつものパターン。


「で、好きな人って?まーわかってるけど。」


「運命の再会で半ひとめぼれです。ごめんなさい。」

「新くんいいじゃない。.....彼女いるの?」

「聞いたことないけど、気配は、ない、よ」

「ふーん。まぁ、うららの話を聞く限り脈ありっぽいけどね。優人くん振ってまで選んだ人なんだからゲットしなさいよぉー」


遥がだいぶ出来上がってきた頃、ケータイが震えメールの着信を知らせる。

「ん?メール?新くんかい?どれ遥様に見せてみなさい。」

「えっちょっと!はるかぁー」


『今、北海道。雪降ってる。』



これも、昔と変わらない。高校生のころから、飛行機に乗るために日本中あちこち飛び回って、ついた先の写真を1枚つけて送ってくれる。

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