お隣さんlover



「なんか凄いデジャヴ。昔もこんな感じじゃなかった?あんた達。」


「うん。なんかね、初恋をなぞってるような恋なの。私ね、新のこと好きだよ。きっかけらしいきっかけはなかったけど、一緒にいるとドキドキして、心地がいいの。うぬぼれかもしれないけど、新も少なからず私のこと見てくれてるとおもうし。」


ここ数日感じていたどう使用もない自分の気持ちを遥にさらけ出す。遥は普段はふざけてる奴だけどこういう時は頼りになるから。


「でもさ、あの頃みたいにただただ好きなだけじゃ一緒にはいられないよ。今はたまたまお隣さんだけど、私はこれから転勤もあるはずだし、新だって、さ。」


私はこの土地で医師として役にたちたいと思ったから医師になった。そして医師である以上、ここから離れる気はない。

これから、世界を回っていくであろう新とはずっと一緒にはいられない。

「私は働きたいもの。働くために医者にはったんだから。」


「あんたの意地っ張りも困ったもんねぇ。まぁ、それがうらららしさなんだろうけど。」



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